20250130京都西院ネガポジ弾き語り
- 三好真弘
- 2月11日
- 読了時間: 2分
20250130京都西院ネガポジ弾き語り
w/ワカマツヨウジン、金丸亮太
今年初めての弾き語りのライブであった。こうして定期的にライブができるのはうれしい。
ワカマツヨウジンさんと金丸さんというベテラン勢。この日は私が一番手で、御二方の胸を借りるつもりでライブに臨むことができた。
弾き語りの「ブッキングライブ」というものは、ただ、適当に人が当てられて、ライブをする、ということではない。
その日に出る出演者が、それぞれに関係して、それぞれに力を出す。弾き語りとは孤独な表現だが、弾き語りの「日」というのは、孤独な一日ではない。
ライブハウス側に、そのような意図が大変に見られる、好ブッキングである、と偉そうにも、私は言ってみたい。
実際に、自分のライブの後、二人のライブを観て、もっとも学ぶことができたのは、私自身であったにちがいない。
ところで、ネガポジには幽霊がいる。
幽霊というか、ネガポジという、「場」には、「統一的な霊」がいる。
空間に、「膜」があって、それが空間全体を覆っている。これが「緊張感」を形づくっている。
ネガポジの舞台で歌っていると、私が歌うのではなくて、この霊が歌うようにすればよい。
聴くように歌うのである。
ネガポジで弾き語りをしていると、身体という目に見える限られた個体内に精神は収まっているのではなく、空間全体にまで広がる。場所全体まで身体が拡大する。
そのことを実感できるとき、私は「またネガポジの霊が歌っているな」、というふうに、歌いながらふと俯瞰することがある。
この日も、歌いながらそういうことを感じる時があった。
その時は至福の時間である。
その時を感じるために弾き語りをしている。
私にサービス精神はなく、精神自体が幸せを感じている。
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