『レヴィナス 無起源からの思考』斎藤慶典著を読んだ。
『レヴィナス 無起源からの思考』斎藤慶典著 おもしろかった。久しぶりに「哲学」書を読んだ、という気持ちである。哲学の説明書ではない。本当の哲学書である。 「思考」の書である。 読んでいると、「思考」が進んでいく。この「思考」というのは、普段頭の中で巡らしている「思考」ではな...
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバー著を読んだ。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバー オーディブルで聴いたが、なかなか難解であった。 ・プロテスタントの分派 まず、宗教改革があって、カトリックとプロテスタントが分かれた、ということは知っていたが、本書では、そのプロテスタントについて、ルター派...
『マルクス 生を呑み込む資本主義 』白井聡著を読んだ。
『マルクス 生を呑み込む資本主義 (講談社現代新書)』白井聡 講談社現代新書から出ている100ページほどで読めるというシリーズ。短くて助かったが、内容は一回聞いただけでは理解するのは難しかった。 だから、youtubeの方で、著者が出演している『【白井聡...
『代表的日本人』内村鑑三著を読んだ。
『代表的日本人』内村鑑三 オーディブルで聴いたが、この著作について、どのように感じればよいか、いまいちつかめないままに、聴き終えてしまった。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮。 彼らについて、私が無知であったから、彼らについての話を、得ることのできる、入門として...
『遠野物語』柳田國男著を読んだ。
『遠野物語』柳田國男 オーディブルで聴いたが、古い言葉遣いが残っているため、なかなか一度で聞き取ってすべてを理解することは難しかったが、それでも聴いていて没頭する物語もあり、ときおり私は「え!」と叫びながら、ぞくぞくするということがあった。...
『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル著を読んだ。
『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 読もうと思って、読めていなかった本で、今回オーディオブックで見つけて、通して読むことができた。 ・強制収容所を想像すること 強制収容所での過酷な日々について、朗読で聴いていると、私の想像では、映画『ショーシャンクの空に』の監獄生活を思...
『どうせ死ぬ この世は遊び』中田考著を読んだ。
『どうせ死ぬ この世は遊び 人は皆 1日1講義1ヶ月で心が軽くなる考えかた』中田考 イスラームの立場から現代日本を切る おもしろい本であった。イスラームの立場から、現代社会を見て、非常識に思われることを、鋭くついている。...
『街場の米中論』内田樹著を読んだ。
『街場の米中論』内田樹著 オーディオブックで読む オーディオブックの一年契約を、去年の六月にしていたことに、年末の大掃除で気づき、せっかくなので、年末年始の休暇に何かを聴こうかしらと思い、本書を選んだ。 内田樹の著作との出会い...
2024年読書ベスト5!
2024年に読んだ本を書いていきたいと思う。これはメモに取っていないので、思い出せるであろうか。と思ったら、アマゾンの購入履歴が便利で、そこから芋ずる式に思い出すことができた。 2024年三好真弘読書一覧 完読17冊 『クレー新潮美術文庫 50』大岡信...
浜崎洋介著『小林秀雄の「人生」論』を読んだ
1.浜崎洋介を読もうと思ったきっかけ たいへん面白く、一日で読み終わってしまった。 「あとがき」にあるとおり、口述筆記ということもあってか、とても読みやすかった。とはいえ、著者の浜崎洋介さんの話の上手さ、というところが、まずあってのことだろう。...